無意識の囚われで、がんじがらめになっていた頃
その時は転機だなんて思っていなくて、
振り返れば、
あの頃が一番
苦しかったのだと思います。
ある日、
兄はうつ病で引きこもり、
その翌年、
母が肺の病を患いました。
病気の二人を抱えた暮らしは、
私の想像をはるかに超えるものでした。
当時の私は、
「家族だから支え合って当たり前」
「家族だから面倒を見るのは当然」
そんな無意識の思い込みを、
疑うことすらしていませんでした。
全てを一人で抱え込み、
経済的にも精神的にも余裕を失い
限界を迎えた私は、
兄との喧嘩をきっかけに
家を出ました。
家を出る選択をしなかったら
今の私はいなかったかもしれません。
そう思えるようになったのは、
ずっと後のことです。

